ここのところ従来の予想よりも進んでしまっている円高基調に関して、海外旅行を計画している人は喜んでいるものの、輸出関連企業においては頭の痛い問題でもあります。
皆さん、こんにちは。
業務改善を行う業務コンサルタント、高橋です。
今日現在、102円~103円の間で推移している対$為替相場ですが、輸入業を営んでいる企業にとっては喜ばしかったりしても輸出関連企業にとってはあまり歓迎されたものではありません。
為替の設定レートを修正
当初、対$為替レートは115円~118円程度で設定していた企業は多かったのではないでしょうか。
しかし、ここにきて100円~105年程度に修正する企業が相次いでいます。
これにより、ドル決済しているものに関しては損失が生じます。
例えば、$100で販売しているものであれば当初予定は11,500円~11,800円といった感じになったはずが、10,000円~10,500円になってしまう。
単純計算で、1,300円~1,500円程度のマイナスです。
当然相当な数を輸出しているわけですから、円換算にするとかなりの減収減益になります。
為替に影響されない経営体質
輸出関連大手各社も為替に影響を受けにくい経営体質への改善を目指してはいるものの、なかなかこれも難しい課題のようで、次期予想も減益予想のところが多いような気がします。
そして、結局のところは原価を見直し改善を図るといった方向で動いている感じで、そのしわ寄せは下請けや孫請けなどの中小企業に向けられるのではないでしょうか。
為替に影響されない経営体質とは、非常に難しい問題のような気がします。
為替が変動する限り。