2017年4月12日あたりから先週にかけて猛威をふるったランサムウェア『Wanna Cry』は、感染したPCを分析すると意外な結果となっていました。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
先週の記事、『ランサムウェアが世界的に猛威』で書きましたランサムウェア『Wanna Cry』ですが、セキュリティ企業の調査によると、感染の大半は以下のような結果になっていました。
WannaCryの感染98%はWindows7
ランサムウェア『Wanna Cry』の感染が最も多かったのはWindows7の64bitで、Windows7の各エディションをすべてあわせると、Windows7が全体の約98%も占めていました。
意外なことに、Microsoftが異例のパッチをリリースしたWindows XPへの感染はほとんどなかったという結果です。
Windows7は、世界的に見ると未だ48.5%ものシェアを誇っており、世界No.1シェアのOSです。
(2位は26.28%でWindows10です。)
では、何故Windows7への感染がずば抜けて多かったのでしょうか?
セキュリティアップデートの未適用
今回のランサムウェア『Wanna Cry』の感染は、Windowsに存在する脆弱性をつかれたもので、それに対する修正パッチが適用されていれば感染することは防げた可能性が高いです。
そこから考えると、非常に多くのWindows7ユーザーがセキュリティアップデートを適用していなかったと言えます。
Windows7はまだサポート対象のOSであることや安定したOSであることなどから、未だ非常に多くのユーザーに愛用されています。
しかし、セキュリティアップデートを怠ってしまっては何の意味もありません。
今回の世界的な猛威などを教訓として、Windowsのセキュリティアップデートは必須とすることをお勧めします。