2016年11月14日(月)、JPCERT(Japan Computer Emergency Response Team Coordination Center)から『Webサイト改ざんに関する注意喚起』が出されています。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行う業務コンサルタント、高橋です。
今日は、先々週にJPCERTより出された『Webサイト改ざんに関する注意喚起』に関してです。
Webサイト改ざんに関する概要
JPCERTでは、Webサーバに不正なファイルを設置することで、アクセス回数や閲覧者などWebサイトの利用状況等についての調査活動を行う目的で、国内の複数のWebサイトを改ざんしているという情報を得ているようで、具体的には以下ことを行っているようです。
・Webサーバに不正なファイルindex_old.phpを設置し、Webサイトのトップページに不正なファイルを読み込ませる処理を追加する
<script type=”text/javascript” src=”.index_old.php”></script>
・利用者がWebサイトを閲覧すると、上記不正ファイルが実行され、閲覧者のIPアドレス、閲覧日時等がログとして記録される
この調査活動は、Webサイトの利用状況等の調査のほか、水飲み場型攻撃などサイバー攻撃の踏み台としての悪用可否を確認していると見られるとのこと。
Webサイトの管理者は、管理しているWebサイトのコンテンツが改ざんされていないかを確認し、必要な対策を施すことを促しています。
Webサイト改ざんに関する対策
具体的な対策に関しては、以下のことが紹介されています。
・Webサーバで使用しているOSやソフトウェアのセキュリティアップデートを実施する
・20,21/TCP(FTP)ポート、23/TCP(TELNET)ポートを無効化し、SSHなどのセキュアなプロトコルにてWebサイトのメンテナンスを実施する
・Webサイトのコンテンツ更新を運用で使用する特定のPC(IPアドレス)からのみ実施出来るように制限する
・Webサイト更新用のアカウント(SSH/CMS等)のパスワードを強固なものに変更する
・Webサイトのコンテンツのバックアップを取得し、差分確認を定期的に実施する
どれも基本的なことではありますが、Webサイト改ざんをされないためにも今一度見直しをしてみてください。