パソコンを廃棄する際、未だ多くの方がそのまま廃棄していたり、業者にそのまま
渡していることが多いように思われます。これは非常に危険なことです。
皆さん、こんにちは。
業務コンサルタントの高橋です。
古くなったパソコンを廃棄する際、重要なデータを削除したつもりでもそのデータ
は残っています。
大半の方の削除に対する認識は、Windowsのゴミ箱から完全に削除された段階で
全てが消去されたものと思われているのですが、実はこれは違います。
これは、Windowsの表面上から消えているだけで実際はハードディスクの中に
残っている状態です。
では、パソコンをフォーマット(初期化)すればさすがに全て消えるのでは?
と思っていらっしゃる方も多いかと思いますが、これも違います。
これもゴミ箱から完全に削除されたと思っていることと同じで、表面上から削除
されているにすぎません。
ということは、専用のソフトウェアを使うことによってデータを復元されてしまう
可能性があるということです。
誤って大事なデータを完全に削除してしまった方ならおわかりいただけるでしょう。
業者にそれの復元を依頼し、事なきを得たという方もおられるでしょう。
では、どうすれば問題なくパソコンを廃棄することができるのか?
こういった対策のために、ソフトウェアメーカーから完全にデータなどを抹消して
しまうソフトウェアが販売されています。
そういったソフトを使うことによって、廃棄したはずのパソコンからデータを復元
され、抜き取られてしまうということを防ぐことができます。
また、業者に依頼しているということであれば、いくら信頼関係で取引している業者
とは言え、秘密(機密)保持契約を結び、パソコンのデータをどのように安全に消去
してくれるのか?を書面で交わすことが良いでしょう。
これらのことに関しては、2016年1月からスタートするマイナンバー制度においても
重要です。
マイナンバー法では、従業員の退職時などにおいて、該当のマイナンバーを速やかに
廃棄・削除することが義務づけられており、このマイナンバーは適切な処置がなされて
いなければいけません。
後々トラブルにならないためにも、パソコンの廃棄、データの完全削除に対する正しい
認識をもっていただければと思います。