マルウェアとは、不正かつ有害に動作させる意図で作成された悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称で、コンピュータウイルスやワームなどがある。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
数日前、あるアメリカの企業が公開した『Hacked Website Report 2017』によると、2017年に最もマルウェア感染したウェブサイトには、よく使われるあるCMS(Content Management System / コンテンツマネージメントシステム)が使われていました。
マルウェア感染が最も多かったCMSとは
既にこの時点で気付かれた方も多いでしょう。
WordPress、Drupal、Movable Type、Joomla!、Magento、XOOPSなど、さまざまなCMSが存在していますが、2017年に最もマルウェア感染が多かったのは、WordPressを使って構築されたウェブサイトです。
その割合は、実に83%にも及んでいます。
これに続き、Joomla!の13.1%、Magentoの1.6%となっています。
現在、世界的なCMSのシェアは、
1.WordPress:60%
2.Joomla!:6.4%
3.Drupal:4.6%
4.Magento:2.5%
などとなっていますが、日本におけるCMSのシェアは、WordPressが84.5%という圧倒的な人気の高さとなっています。
さて、この圧倒的な人気を誇るWordPress、使われているサイトが多い分マルウェアに感染する率も高いわけですが、他のCMSに比べてバージョンアップがしっかりしているWordPressへの攻撃が何故ここまで高いのでしょうか?
それは、脆弱性を抱えたままの状態になっているWordPressサイトが多いのでしょう。
WordPressはデフォルト(初期値)でマイナーアップデートは自動で行われる設定になっていますが、メジャーアップデートは自動では行われない設定になっています。
これを長期に放置した場合、脆弱性の塊りのようなサイトになってしまうことにもなります。
『うちは業者に任せてあるから問題ない!』と高を括っている事業者の方、それらすべてが保守契約の中に含まれていますか?
自分勝手に、『そんなものは保守に入っていて当り前!』と思ってはいけませんし、保守契約をしていないのであれば当然それは行われません。
これらを念頭に置き、今一度自社(自店)のウェブサイトがどのような状況になっているかをチェックしてみることをお勧めします。