今年(2019年)の5月に投稿した『ウイルス対策企業が被害に遭う』という記事にて、ある『ウイルス対策企業』がロシアのハッカー集団にデータを盗み取られた事件をお伝えしました。
皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
冒頭に書いたハッキング事件の中に含まれているとされるウイルス(セキュリティ)対策企業において、今回は内部的な不正流出事件が発覚しました。
今日はその情報をお伝えします。
顧客情報が不正流出した企業とは
昨日からメディアでも報道されているようですが、今回、顧客情報が不正流出した企業はウイルス(セキュリティ)対策で知られる『トレンドマイクロ社』です。
同社の発表では、テクニカルサポートに所属していた元従業員が海外市場で個人向け製品を利用している一部の顧客情報を持ち出し、第三者に提供したとされています。
(第三者は入手した情報を悪用してサポート詐欺犯罪を行っていたという情報も。。。)
日本市場においては問題なく、クレジットカード情報や金融機関の口座番号などは含まれていないとされていますが、『セキュリティ対策』でビジネスを行っている大手企業としてはあまりにもお粗末な話です。
何か、このような企業のセキュリティ製品を使用していて大丈夫なのだろうか?という不安さえ覚える人もいるでしょう。
しかし、これは他人事ではありません。
自社において同じような事案が発生してしまう可能性はどの企業にもあります。
このようなことが起きないよう社内全体に周知徹底を図ることは当然ですが、問題が起きた場合にはそれぞれがどのような立場に追い込まれてしまうのかなどの説明をわかりやすく行い、社員にそれらを理解してもらうことが重要でしょう。
ちなみに、個人的にはトレンドマイクロ社の製品をお勧めはしません。