ECサイト(独自運営のインターネットショッピングサイト)構築によく使われる『EC-CUBE』の最新版は『EC-CUBE3.0系』の『EC-CUBE3.0.15』ですが、未だ『EC-CUBE2.13系』をベースにECサイトを運営しているところは多く存在します。
しかし、『EC-CUBE2.13系』は高速化された『PHP7』には対応しておらず、昨今の『ウェブの高速化』へ今一歩進めない状況となっています。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
今からEC-CUBEを使ったショッピングサイトを構築する方は『EC-CUBE3.0系』で構築すれば、それは『PHP7』に対応していますので問題ありませんが、『EC-CUBE2.13系』で構築されたものを何とか高速化したいと思ったことはありませんか?
これ、実は方法がないわけではありません。
EC-CUBE2.13系でPHP7に対応させる
昨年の9月、EC-CUBE2は開発者向けの『αバージョン』として、『EC-CUBE2.13系』の最新バージョンである『EC-CUBE2.13.5』をベースにした『EC-CUBE2.17.0α』というものをリリースしています。
これは、高速化された『PHP7』対応への要望が多かったことから、コミュニティへの参加者の協力を得て行われています。
ただし、正式版としてのリリースではないため、使用しているプラグインが対応していないことが想定されます。
特に、クレジットカード決済系のプラグインが対応していない場合には要注意です。
もしこの辺りがクリアできるのであれば、カスタマイズしている部分を修正するなどすれば『PHP7』対応の『EC-CUBE2』として動作させることが可能です。
※ プラグイン以外にもまだ多くの課題を抱えているため、テスト環境による慎重な検証が必要と思われます。
現在、これに関しての開発者情報は『GitHub』に移行しているようで、それらの入手は以下のURLからとなります。
EC-CUBE2.17.0αの入手:https://github.com/EC-CUBE/eccube-2_13/releases/tag/eccube-2.17.0-alpha
既知の課題:https://github.com/EC-CUBE/eccube-2_13/milestone/5
PS:安全優先で考えると正式リリースまで待った方が良いことは確かです。ご注意ください。