事業者であれ個人であれ、選択肢が複数ある場合においてはどちらを選択すべきかのコスト計算をすることが賢明です。
皆さん、こんにちは。
業務改善を行う業務コンサルタント、高橋です。
とあるお客様で、複合機にネットワークボードを追加して印刷するか、他のプリンタから印刷するかを悩まれていました。
しかし、他方のプリンタの紙代は少々高く、複合機側の紙代と比べると1枚当たり3円高になってしまうことからもったいない意識が働いていました。
クライアントが行ったコスト計算
そのお客様は、紙代が@3円高になることから一度は複合機にネットワークボードを追加して印刷することで進めていたのですが、ふと我に返り発注前に踏みとどまりました。
『実際に紙代は@3円高になるものの、ネットワークボートを追加する費用と比較してどれくらいの計算になるのか?』を計算し始めたわけです。
複合機に追加するネットワークボード:40,000円
設置費:1,000円
技術作業員出張費:15,000円
複合機にネットワークボードを追加した際にかかる費用は合計で46,000円かかります。
@3円高の紙を印刷する枚数:月間100枚程度以内
年間で上がる紙代:約3,600円
紙代でネットワークボード追加までにかかる年数:約12年
結果、複合機にネットワークボードを追加することをやめ、他のプリンタから印刷することを選択されました。
紙代がもったいないと思っていたものの、いざ計算してみるとかなりの年数を経過しないと分岐点がこないことに気づいたのです。
さすがに12年も経過すれば他の機器類などもいくつかリニューアルされていることも考えられます。
この選択は賢明な判断であったかと思います。
計算することの重要性
何でもそうですが、一度はそれぞれどれくらいのコストになるのかを計算してみることは非常に大事なことです。
思い込みだけで判断するのではなく、実際に電卓を叩きながら計算してみると思っていたこととは違う答えがでる場合もあります。
選択肢が複数あるのであれば、それぞれのメリット・デメリットを含め必ずコスト計算をされることが賢明です。