愛知県弥富市にある農業生産法人が、トヨタ自動車が開発した稲作の作業管理システムを導入。
こういったITツールは農業分野にどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか?

皆さん、こんにちは。
業務コンサルタントの高橋です。
3年ほど前、同農業生産法人は『豊作計画』という作業管理システムを導入しました。
この結果、育苗などのコストが30%も削減することができたそうです。
管理面の大きな課題
この農業生産法人は、地権者800人から2,000ヶ所を超える水田耕作を委託されており、大量の作業依頼書と日報の管理が大きな課題とされていました。
その課題を解決するため、システム開発を担当したトヨタ自動車の社員も現場に入り、一緒になって課題の解決に取り組んだとのこと。
スマートデバイスも活用
1日の作業計画はスマートフォンを通じて指示され、従業員はスマートフォンの画面にある水田マップに従って作業をする。
作業終了時には、画面に入力することで日報が自動作成され、その作業記録が共有できる仕組みになっているとのこと。
アナログ要素の『見える化』
デジタルに頼るだけではなく、アナログなホワイトボードも使いながら、週単位、年間スケジュールといった、誰がいつ何をするかがわかるような作業の『見える化』も実施され、大幅に業務効率の改善を図ることができたようです。
IT導入が生んだもの
これらが生み出したものとして、農業粗収益として3億2千万円。従業員1人あたりにして平均500万円以上もの給与を支払うことができる収益を実現。
また、日本農業賞の個別経営の部にて大賞も受賞されました。
ITという道具を上手く活用する
何でもかんでもデジタル化すれば良いというわけではないですが、ITという道具を上手く活用することによって業務効率は改善されます。
業務効率が改善されれば、コスト削減や収益性の改善につながることで、結果的には従業員を含めた会社全体に嬉しい結果が生まれます。
これらを参考に、是非ITの効果的な活用を検討してみてください。
不明な方は、私どものような業務を理解したITコンサルタントなどに相談してみると良いでしょう。