とある方との会話の中で、小規模事業者の経費削減に関して質問してみました。そこで先方から出た言葉は、『小規模事業者は削減できるところは全てやっている。』というものでした。これ、はたして本当にそうでしょうか?

皆さん、こんにちは。
業務コンサルタントの高橋です。
事業者が利益を上げるには、売上を伸ばすか経費を削減するかしかありません。そして、売上が伸びない、もしくは減ってしまっている状況下においては経費を削減するしかありません。
では、このような状況下にある小規模事業者は本当に経費削減を全てやりきっているのでしょうか?
勘定科目別毎に見直す
経費削減を行う上では、損益計算書の販売費及び一般管理費の内容を全てチェックしなければいけません。
それを順番にチェックしているうちに、どうにも変えようがないものと、ひょっとしたら変えられるものとに分けることができるはずです。
例えば、通信費の中でも携帯電話にかかるコストは見直しができます。
以前のプランから新しいプランに変更することで、1台あたり2,000円コストダウンできるものがあったとしたら、5台あれば10,000円のコストダウンができ、年間で12万円のコストダウンになります。
他にも、従業員の交通費に関しても見直しが可能かもしれません。
とくに、マイカー通勤の人への交通費は定期的に見直しができるはずです。
原油相場はかなり下落しており、ガソリンスタンドでの小売価格もかなり下がりました。
その地域の平均的なガソリンの小売価格を把握し、交通費計算をする上でのガソリン単価の部分を毎月変動させることも可能です。
そして、一昔前に比べて平均燃費も向上しているわけですから、それもあわせて見直すこともすべきです。
このように、順番に見ていけば見直せるものが何か見つかるはずですし、これらの作業は定期的に行うべきです。
逆に、どうしても必要なものに対してはコストをかけざるを得ませんから、それをカバーするためにも各経費にかかっているコストに対してはある程度の意識をもって対処すべきでしょう。
追伸:経費コストの見直しは、できているようでも不完全なことの方が多いですので、再度見直しをしてみると良いでしょう。