先週の5日(2017年4月5日/米国時間)からマニュアルでのアップデート、今週の11日(2017年4月11日/米国時間)からはWindows Updateによる提供を開始した『Windows10 Creators Update』ですが、当面は様子見をした方が良いケースもありそうです。

Windows10 Creators Update

皆さん、こんにちは。

業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。

昨年の8月にリリースされた『Windows10 Anniversary Update』以来となるメジャーアップデートである『Windows Creators Update』ですが、アップデート後に少々問題が起きるケースがあります。

今日は、問題が起きたケースを実体験を基にお話しします。

Creators Update後に起きた現象

まず、Creators Update後に起きた現象として、メールソフトであるMozillaのThunderbirdの挙動がおかしくなりました。

Thunderbirdのバージョンは、4月4日にリリースされたばかりの52.0(32bit)です。

Creators Update直後から送受信が微妙におかしくなり、翌日、起動はするものの受信が全くできなくなってしまいました。

しかし、これは必ずしも問題が起きるわけではなさそうです。

別のPCにおいてテストしたところ、正常に送受信が行えたため、現状では何が原因なのかわからない状態です。

結果的に、問題が起きたPCにおいては前バージョンにロールバック(回復)させることにしました。

しかし、そこでもまた問題が起きたのです。

Creators Updateからロールバックできない

メールソフトに問題が起きたため、そのPCにおいては前バージョンにロールバックさせることにしたのですが、なんと、ロールバックができない状態に陥ってしまいました。

正確に言うと、Microsoft SQL Server 2016において作成されてしまった『SQLTELEMETRY』というアカウントが原因で、これを削除しないとロールバックできない状態でした。

しかし、SQL Server 2016はCreators Updateを実施する以前にSQL Server 2014からアップグレードしたものであり、この『SQLTELEMETRY』というアカウントはCreators Updateを行ったことによって自動的に作成されてしまったのではないかと推察されます。

もしくは、Creators Updateを実施した直後、ソフトウェアの動作確認においてSQL Server 2016を使用するアプリケーションを起動させた段階で作成されたと推察されます。

海外サイトの情報を見ると、この『SQLTELEMETRY』はSQL Server 2016をインストールするとともに作成されるとも書かれていますが、Windows10のUsersを確認する限りではインストール直後にはそれは存在しません。

この『SQLTELEMETRY』を無効にしてしまう方法はあったのですが、それを行ってもWindows10において認識してしまっているアカウント情報がなくなるわけではなく、結果的にはSQL Server 2016を削除せざるを得ませんでした。

※ 『SQLTELEMETRY』とは、SQL Server 2016から導入された、Microsoft社へのフィードバック送信に使われるアカウントのようです。

また、これはMicrosoft SQL Server 2014が導入されているPCにおいてテストした際には問題は起きませんでした。

ちなみに、Microsoft SQL Server 2016は、新規インストールの場合は安定していて良いという評判があるようですが、旧バージョンからのアップグレードの場合においてはいろいろ問題が起きるという情報もありますのでご注意ください。

Microsoft Ansewer Deskもギブアップ

この記事を読んでくださっている方からすると、そのアカウントが邪魔してロールバックができないだけであればMicrosoft Answer Deskに方法を聞けば良いのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、Microsoft Answer Deskではそこまでの知識は持ち合わせてはいません。

実際には、『SQL Serverによる問題なので法人向けサポートに相談してください。』ということでギブアップされてしまったというのが実情です。

そして法人向けサポートでは、『有償サポートを許諾されるのであれば技術者に転送します。』という対応になります。

『えっ?!』と思われた方もおられるでしょうが、法人向けサポートはそういう対応しかしませんので、有償サポートが許諾できないのであれば自己解決するか、Microsoftフォーラムなどに投げかけてアドバイスや回答を待つしか方法はありません。

これらのことから考えるに、Windows10のCreators Updateに関しては当面の間様子見をされた方が無難であると思われます。

むしろ、ある程度いろいろな情報は出てくるまでは延期の措置を取った方が良いくらいです。

Ads

この記事を書いた人

  • 業務コンサルタント高橋晋吾
  • 1968年生 愛知県名古屋市出身 会計・給与・販売購買在庫・税金系などの業務システムを製造・販売する某上場企業の出身で、会計・IT・WEBを中心とした業務改善などを行う業務コンサルタント
  • 中小企業庁『ミラサポ』登録専門家/あいち産業振興機構登録専門家/名古屋産業振興公社登録専門家
  • (Publisher:TRILOGYFORCE.COM)

この記事をシェアする

  • Facebookにシェア
  • はてなブックマークにシェア
  • LINEにシェア

関連記事

お問い合わせ

お悩み・問題・課題を今すぐご相談ください。お問い合わせはこちら

ページのトップへ戻る