平成29年6月30日(金)17時まで二次公募を行っているIT導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業)ですが、CADソフトなどにおいても条件を満たしていれば可能です。
皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
先日、ある士業の先生からクライアント様のご相談を受けたのですが、それは、IT導入補助金を使って、あるCADソフトの導入をしたいというものでした。
しかし、IT導入支援事業者が登録しているITツールはある条件を満たしていないと採択されません。
果たしてそのCADソフトはITツールとしての条件を満たしているのでしょうか?
IT導入補助金におけるITツールの条件
IT導入支援事業者が提供するパッケージ製品などがITツールとして採択され、その採択されたITツールを導入することでIT導入補助金採択の可否が行われます。
そして、このITツールに採択されるには、一定の条件を満たしていないといけません。
ITツール(ソフトウェア、サービス等)は、フロント業務、ミドル業務、バックオフィス業務を広くサポートし、面的な効率化や事業拡大を支えることを目的として、フロント業務、ミドル業務およびパックオフィス業務のうちから、コア機能を2つ以上含むITツール(ソフトウェア、サービス等)を登録の必要条件とする。
このようになっています。
では、フロント業務、ミドル業務、バックオフィス業務とはどのようなものを指すのでしょうか?
それは以下のようになります。
・フロント業務:予約、コミュニケーション、販売・店頭、決済
・ミドル業務:顧客管理、人事シフト、受発注、原価管理・業務管理
・バックオフィス業務:財務・会計管理、給与
上記がコア機能の区分けになっており、それを2つ以上含むものしかITツールとして採択されません。
例えば、ミドル業務とバックオフィス業務、それぞれ1つずつのコア機能がそのソフトウェアの機能として搭載されているものであればITツールとして採択されます。
また、ミドル業務とミドル業務、同じ業務における構成でも可能ではありますが、生産性向上指数において該当の業務区分の作業比率の合計が50%を超える組み合わせとすること、という条件が付くことになります。
CADソフト採択の顛末
あるCADソフトは、人事シフト及び原価管理・業務管理、つまり、ミドル業務とミドル業務の組み合わせにてコア機能が2つ搭載されていることでITツールとして採択されました。
もちろん、同じミドル業務でのケースになりますので、前述の作業比率の合計が50%を超える組み合わせである条件を満たしたのでしょう。
このように、一見不可能のように思えるソフトウェアなどにおいてもITツールとして採択される可能性があります。
注:すべてのCADソフトがITツールとして採択されるわけではありません。