Firefoxに対応している法人向けインターネットバンキングは、対応していても、セキュリティ修正だけを長期継続する延長サポート版(ESR版:Extended Support Release)への対応に留まっている銀行が大半です。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
多くの銀行における法人向けインターネットバンキングはMicrosoftのブラウザ、IE(Internet Explorer)への対応が中心ですが、IT以外のブラウザ対応としてMozillaのブラウザ、Firefoxに対応していることがあります。
しかし、これも法人向けに延長サポートを行っているESR版に限ってという条件があり、通常のバージョンに対しては対応していないことが大半です。
では、通常のバージョンを使いつつ、インターネットバンキング用としてESR版、どちらも使いたい場合はどのようにしたら良いのでしょうか?
Firefoxの複数のバージョンを同居させる方法
まず、1つの例としてFirefoxの通常版は既にインストールされていて、もう1つFirefox ESR版をインストールしたいということを想定した例を明します。
1.Firefox ESR版のインストーラをダウンロードします
2.Firefox ESR版をインストールします
注1.この時、セットアップの種類は『カスタムインストール』を選択
注2.既存のFirefoxとは別のフォルダにESR版をインストールする(例:C:\Program Files (x86)\Mozilla Firefox ESR\)
注3.Firefoxアイコンの作成先は『デスクトップ』、『スタートメニューのプログラムフォルダ』、ともにチェックを外す
注4.『Firefoxを規定のブラウザとして使用する』のチェックを外す
注5.『今すぐFirefoxを起動』のチェックを外して完了する
3.Firefox ESR版用のプロファイルを追加します
⇒ファイル名を指定して実行から『firefox -p』と入力して『OK』
4.新しいプロファイルを作成します(例:ESR)
5.Firefox ESR版を起動するショートカットを作成します
⇒Firefox ESR版をインストールしたフォルダを開き、firefox.exeを右クリックしてショートカットを作成
6.Firefox ESR版のショートカットに対して起動オプションを付与します
⇒ショートカットのプロパティからリンク先を編集
(編集前:”C:\Program Files (x86)\Mozilla Firefox ESR\firefox.exe”)
(編集後:”C:\Program Files (x86)\Mozilla Firefox ESR\firefox.exe” -no-remote -p “ESR”)
以上のようにすることで、複数のバージョンのFirefoxを使うことができるようになります。
興味のある方はお試しください。