2018年5月9日(米国時間)、Mozillaが『Firefox Quantum』となってから4番目のメジャーリリース『Firefox 60』をリリースしました。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
さて、日本では昨日、Firefox Quantumの新バージョン、Firefox 60がリリースされたわけですが、今回のリリースでは、パスワードの暗記が不要となるWeb Authentication APIに対応したことが大きな特徴です。
では、実際にはどのようにしてパスワード入力を不要としてくれるのでしょうか?
Firefoxが対応したWeb認証APIとは
今回Firefoxが対応した『Web Authentication API』というのは、FIDOというものに対応したデバイスを使うことによって、指紋や顔などの生体認証がWebから利用できるようになるというものです。
わかりやすく例えると、iPhoneでパスワードの代わりに指紋認証や顔認証を使うようなイメージで、指紋や顔などでの生体認証を使うことでパスワード無しでWebサービスにログインできるようにしたりします。
ただし、このWeb認証を利用するにはアクセスされるウェブサイト側がそれに対応していなければいけないため、単純にパスワードを暗記しなくてよくなるというものではありません。
しかし、ユーザーのパスワード使い回しが多いことを考えると、今後はこのような認証をサポートしていくものが増えていくことでしょう。
ちなみに、GoogleのブラウザChromeも、Chrome 67にて『Web Authentication API』に対応すると思われます。
その他、法人向けの延長サポートが行われている『Firefox ESR』に関しても新バージョン『Firefox 60 ESR』がリリースされ、現時点では『Firefox 52 ESR』と2系統存在することになります。
このESR版に関しては、Firefox 52 ESRが8月21日でサポート終了となり、『Firefox 60 ESR』へ完全切替となる予定ですので、ESR版を使っている企業などは対応を急ぎたいところです。