受託開発を行うプロジェクトを見ていると、多くに見受けられるのは営業サイドの考え方と技術者サイドの考え方にギャップが生じていることです。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
よくある話しではありますが、IT系の業種においては営業サイドと技術者サイドの間にギャップが生じることが多々あります。
では、いったい何故そのようなことが起こるのでしょうか?
営業サイドと技術者サイドのギャップ
営業サイドと技術者サイドでは思考が異なることが多く見受けられます。
会社的に見れば委託者であるお客様からお金を頂くということには変わりはないですが、営業サイドの場合、どちらかというとお客様寄りに物事を考えることが多いのかもしれません。
技術者サイドがお客様のことを全く考えないわけではないですが、どちらかというと合理性を優先させる考え方をすることが多いように感じられます。
極端な例ではありますが、例えば、AとBを足したものをXと表示させる際、本来はXと表示させることが常識的であると判断されるものの、仮にお客様がそのX部分をあまり見ていないものであったとした場合、技術者はそれを修正することを嫌うことがあります。
では何故そうなるのか?
お客様があまり使われていない部分に対して手間をかけて修正する必要性があるのか?という考え方になるからです。
逆に営業マンの場合、今まであまり使われていなかったとしても先々お客様が使わないという保証はなく、表示上おかしいものは当然修正する必要があると考えることが多いかもしれません。
これは非常に極端な例ですのでなかなかイメージし辛いかもしれませんが、この例をもっと極端なことに置き換えると、仮に法廷闘争となった場合には敗訴することにもなり兼ねないと考えることもできます。
私の場合、営業サイドであったり技術者サイドであったりと、どちらも行う兼務の立場で業務をこなすことも多いですが、このような問題に直面した時、私はこのように考えるようにしています。
自分がお金を支払うお客様の立場であった場合にどのように思うかです。