正月明けに公表された『CPUの脆弱性』、事業者においてもその問題に気付いていない方も多いようですが、影響が出ているのは社内で使用しているパソコンだけではありません。
皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
今回の『CPUの脆弱性問題』は、WindowsパソコンやMacのみならず、世の中の多くのIoT機器に影響を及ぼしています。
脆弱性の問題は修正パッチを適用することで一応対処できますが、問題はそれだけでは終わりません。
※ 現在、修正パッチの適用は中止するようアナウンスが出ていますのでご注意ください。
CPUの脆弱性による隠れた影響とは
今回のCPUの脆弱性問題は、それに対応した修正パッチを適用することによってCPUの処理能力に影響が出ます。
最近購入したハードウェアであれば気づくほどの影響はなさそうですが、2年前や3年前、それ以前に購入したハードウェアの場合にはかなりの影響があるとされています。
最大で25%程度も処理能力が低下するものすらあるようです。
CPUの脆弱性による処理能力の影響範囲
前述の通り、影響は多くのIoT機器に影響を及ぼすわけですから、当然サーバー関連にも影響は及びます。
つまり、社内サーバー、クラウドサービス、ホスティングサービスなどにも影響が出るわけです。
実際問題、米Intel(インテル)がCPUの脆弱性対応パッチの適用の中止を呼び掛ける前にそれを適用してしまったところで影響が出ています。
これらのことを受け、アメリカではIntel社に対して複数の集団訴訟にまで発展していることが報じられています。
現状リリースされている同一のCPUにおいてこの問題が解消されることはないのかもしれません。
しかし、セキュリティとパフォーマンスなどの問題を比較した場合、セキュリティを優先せざるを得ないことは言うまでもありません。