一昨日だったでしょうか、自動車メーカーホンダの生産工場において、古いWindows OSを搭載したパソコンへのランサムウェア感染が確認され、工場は1日停止したという。
皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
先月、日産自動車や日立製作所も被害に遭った『ランサムウェアウイルス』による攻撃、今度はホンダも被害に遭いました。
しかし、その被害い遭ったパソコンは古いOS、Windows XPを搭載したパソコンでした。
未だ多くの現場で使われているWindows XP
Windows XPは未だ多くの現場で使われ続けています。
Windows XPじゃないとプログラムが動作せず、最新のWindows OSに更新するには相当の費用が掛かることなどが原因です。
この攻撃を受けたWindows XPのパソコンは、最新のウイルス対策プログラムが適用できないと記事には書かれていましたが、現時点においては未だ存在しているものもあります。
旧バージョンなどでも定義ファイルは更新される
確かに、セキュリティソフトを提供している各社の最新バージョンにおいてはWindows XPなど、Microsoftのサポートが終了したWindows OSへの対応はなくなっています。
しかし、1つ前などの旧バージョンにおいてはWindows XPなどの古いWindows OSへの対応がされているものもあり、それは現時点において最新の定義ファイルも日々提供しています。
ここから考えられるのは、一時的にとは言え、ウイルス対策ソフトでウイルスを防ぐ方法はあるということです。
あるセキュリティメーカーの方も同じことを述べられていました。
また、今回などの脆弱性をつかれたものへのセキュリティ対策は、Microsoftも異例の措置を取るなどし、セキュリティ更新プログラムを提供しています。
(IE8ではダウンロードサイトにアクセスできないため、他のブラウザを使ってアクセスする必要があります。)
最新のWindows OSに更新することの方が良いのは明らかではありますが、前述のような理由によって古いWindows OSを継続利用せざるを得ない場合、可能な限りの対策は行って使用するのが前提となるでしょう。
これを行っていなかったり、調査不足などがあったとするならば、それは昨日の記事、『情報セキュリティはルールから』に書いたような人によるミステイクとも言えます。