IT活用に対して遠いイメージの農業分野においてもIT活用が進んできています。ここ最近では、町と大手メーカーが協力し、地方創生モデルを作り上げようとしている動きすらあります。
皆さん、こんにちは。
業務コンサルタントの高橋です。
農業とITに関しては、なかなかイメージしづらいものがあるかもしれませんが、実際には農業分野においてもITの活用は行われています。
栽培管理
作物を栽培する上では、環境の監視であったり、生産管理や履歴管理といったものが必要になるわけですが、イメージがつきやすいのはWEBカメラによる環境の監視や、センサーによる温度や湿度のデータを取得するといったところでしょうか。これらに関しては、段取りや人の手配などを効率化するのには良いようですが、実際のところはそれほど単純な話しでもなく、人いらずというわけにはいかないものがあります。
そして、農協を介さない、もしくは一取引先としか捉えずにやっていこうとした場合、流通業者や小売業者と契約ベースになるため生産管理は必須になってくるでしょう。
『収穫できなかったから明日はありません。』ということは通用しないでしょうから。
また、育成や作業などを記録し、履歴として残していく履歴管理も必要になってくるでしょう。
販売管理
実際のところ一番必要なのは、販路拡大や受注・出荷などを含めた販売管理などの部分ではないでしょうか。
これらに関しては、SNSや直販サイトなどを活用している農家もあります。とりわけ商材が『食』に関するものですので、SNSなどでの宣伝は非常に有効的なものがあります。
しかし、あらゆる農家が農協を離脱し、自身達でより良い作物を提供していくことを考えると、まだまだ不足しているものが多いのかもしれません。
総合支援
農家が農協を離脱して事業を成立させられるようになった場合、それは市場にも還元されることにもなります。しかし、まだまだ多くの農家はその理想にはほど遠い。それを少しでも推進していくには、今後、事業計画、栽培管理、販売管理といった総合的な支援を行う取り組みが必要になってくるでしょう。
機会があれば応援してみたいものです。