2018年7月17日、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は『情報セキュリティ白書2018』を発行しました。
これは、2008年より毎年発行されている、情報セキュリティ全般に関する状況をまとめた書籍です。
皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)はこの時期、前年の4月から当年の3月までの間の情報セキュリティに関するまとめ本を出しています。
今日はその概要に少し触れてみます。
情報セキュリティ白書2018概要
情報セキュリティ白書2018概要を見る限りでは、以下の被害項目があげられています。
1.詐欺による金銭被害の増加
2.ランサムウェア被害件数が過去最多に
3.広く普及しているソフトウェアの脆弱性の問題
1は、偽の画面を表示させてユーザーの不安に付け込んだり、偽の電子メールを企業などの従業員に送りつけて金銭を騙し取る『金銭被害』の増加です。
後者の偽メールによるものは『ビジネスメール詐欺』と呼ばれ、今後も攻撃は続くことが予想されるため、注意が必要です。
2は、自己増殖機能をもったウイルスのことで、感染したパソコンに留まることなく、ネットワークを経由して他のデバイスへも影響を及ぼします。
引き続き注意は必要であるものの、現在は減少傾向にあると思われます。
3は今に始まったことではありませんが、Windowsに存在している脆弱性を狙った攻撃や、多くのWebサーバで使われているアプリケーションフレームワークなどの脆弱性を狙った攻撃が多く報告されており、個人情報漏えいなどにも繋がってもいるため、今後もアップデートなどの速やかな適用を行っていかなければなりません。
その他、政府を中心にサイバーセキュリティに対する取り組みはいくつか行われてはいますが、中小・零細企業、小規模事業者においてはそれらに追いついていない感じを受けます。
余裕のない現状とはギャップが生じることもありますが、もう少し情報セキュリティというものに目を向けるべきであるとも感じます。