日本は諸外国に比べて『iPhone』の利用率が非常に高い国です。
その中の一人である『iPhone』ユーザーの方、Wi-Fi(無線LAN)が何故か意図するものに接続されないことはありませんか?

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
Wi-Fi(無線LAN)には必ず『SSID(Service Set Identifier)』という識別子があります。
冒頭に書いたことでお悩みの方、一度『SSID』を変更してみると良いかもしれません。
iPhoneが優先するWi-FiのSSIDとは
まず、Appleのサポートページには『iOS が自動接続するワイヤレスネットワークの決定方法』として以下のように書かれています。
iOS デバイスはサービスセット識別子 (SSID) を評価し、自動接続するネットワークを判定する際、以下の順序でネットワークへの接続を試みます。
1.「よく利用する」ネットワーク
2.最近接続したプライベートネットワーク
3.プライベートネットワーク
4.公開ネットワーク
また、このようにも書かれています。
既知のネットワークは、ユーザの操作内容に応じて、「スコア」が付けられます。SSID に手動で切り替えた場合、そのスコアが上がります。手動で SSID から切断した場合、そのスコアは下がります。「よく利用する」ネットワークのスコアは高くなります。
iOS で上記の基準を評価した後も、複数のネットワークが残る場合は、SSID にセキュリティレベルに応じた優先順位が付けられ、以下の順序に従って選択されます。
1.プライベート EAP
2.プライベート WPA
3.プライベート WEP
4.プライベート セキュリティ保護されていない/公開
5.公開 HS2.0/Passpoint
6.公開 EAP
7.公開 WPA
8.公開 WEP
9.公開 セキュリティ保護されていない/公開
さて、今日お伝えしたいのはここからです。
iPhoneなどのiOSデバイスの場合、Wi-Fiが自動接続される時の優先順位として『SSIDの頭文字の昇順』というルールが存在するとされています。
これは、接続可能なWi-Fiが複数あった場合、SSIDの頭文字が『0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z』の順番で自動接続されるというものです。
これを意識したのか?と思えるSSIDが使われているものとして、『0000docomo/0001docomo』や『001softbank/002softbank』、『00000JAPAN』などがあります。
このように、複数のWi-Fiが存在する環境下において意図するものに接続されない場合はSSID名を『0から始まるもの』にしてみると効果があるかもしれません。