物販ではないシステム開発業者やウェブ制作業者は形がないためにコストが見えづらい面を持っています。
また、人は感覚的にそのコストを高いと捉えてしまいがちです。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行う業務コンサルタント、高橋です。
よく、人的リソースによるサービスに対して金額が高いと根拠なく仰られる方がおられますが、その金額は本当に高いのでしょうか?
エンジニアなどの人件費
システム開発やウェブ制作を行うエンジニアも、他の業種の人件費と同じ考え方をしてみるとわかりやすいと思います。
例えば、月額30万円の給与に残業代10万円、計40万円の人を例に計算してみますと、会社としてかかる費用はこれだけではないのはご承知の通りです。
その額に対する法定福利費(社会保険料)が約6万円、1人当たりの地代家賃がN円、1人当たりの水道光熱費がN円、通信費、旅費交通費、etc…など、他の経費もあわせて結構なコストがかかっています。
ですから、これらのその人1人にかかる費用は、ざっくり給与合計(40万円)の1.5倍から2.0倍にて計算しないと会社は赤字になってしまいます。
そこから計算するに、40万円×1.5=60万円から40万円×2.0=80万円程度の金額が1ヶ月にかかる見積額として出ていても普通の話しです。
ご自身の会社においても人を動かすとすれば簡単にはこのような考え方にはなるかと思います。
そうなると、1日何らかの役務提供を受けた場合、単純に考えれば3万円から4万円程度はかかるということです。
(弁護士の場合、30分の相談で5,000円程度はかかりますので1日8万円はかかる計算になります。)
ただし、当然同じ給与の人ばかりではありませんし、その会社に必要な利益や原価、その役務提供の難易度的な問題などの要因がありますので、これは1つの例えとして捉えてください。
工数の妥当性
1日当たりや1ヶ月当たりの単価とは別に、工数というものがあります。
これは、○○の機能を作るのにどれくらいの日数を要するものかを意味しますが、正直これはIT系の業界で仕事をしていないとわからないと思いますので、それに対して疑念があるのであれば第三者の専門家に妥当性のチェックをしてもらうしかないでしょう。
ただし、単価に関しては会社規模によっても結構差がありますので、それも併せてチェックをしてもらう必要性があります。