Microsoft(マイクロソフト)は2019年3月1日(米国現地時間)、CPUの投機実行の脆弱性の1つである『Spectre Variant 2』に関して、脆弱性を緩和する対策『Retpoline』を『Windows 10 1809(October 2018 Update)』向けの累積アップデート(KB4482887)に含めてリリースしました。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
昨年の今頃、CPUの脆弱性問題が話題になっていたことを覚えていますでしょうか?
その中の1つ、『Spectre Variant 2』への緩和策が『Windows 10 1809(October 2018 Update)』向けにリリースされましたのでご紹介します。
Spectre Variant 2 への緩和策 Retpoline
さて、数日前にWindows Updateなどにてリリースされた『Windows 10 1809(October 2018 Update)』向けの累積アップデート(KB448287)に含まれる『Spectre Variant 2』への緩和策ですが、これにはGoogleが開発した『Retpoline』と呼ばれる技術が含まれており、この緩和策を有効にすることで『パフォーマンスが向上する可能性がある』とされています。
従来の緩和策の場合はかなりのパフォーマンスダウンが見られたとされていますが、この『Retpoline』を用いた緩和策の場合、最大でも1.5%程度しかパフォーマンスはダウンしないとGoogleは伝えています。
ただし、現段階では『Retpoline』はデフォルトで無効の状態となっているようで、今後、段階的に『Retpoline』を有効にしていくとアナウンスしています。
また、Windows 10の中でも『1809(October 2018 Update)以降のみ』が実装対象となり、対象となるCPUは『AMD(すべて)』、『Intel(Broadwell以前のみ)』で、Skylake以降のIntel CPUは対象外とされています。
ご参考までに。