オフィスのネットワーク環境として、サーバーではなく『NAS(Network Attached Storage / ネットワーク対応HDD)』を使用しているところも多いかもしれません。
その『NAS』が突然エラーを起こした場合にあなたらなどうしますか?
皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
中小・零細企業、小規模事業者の中でも、零細企業や小規模事業者においても『NAS(Network Attached Storage / ネットワーク対応HDD)』を使ってファイルを共有しているところは多いかと思いますが、その『NAS』の『ファームウェア』が破損してしまった場合の対処法について今日はお伝えします。
NASのファームウェアが破損した場合
まず、『NAS』に起きるエラーとして考えられるものとしては以下のものがあります。
・ファームウェアの破損
・ファンの回転数異常
・熱暴走
・ハードディスクエラー
この内、ファンの回転数異常の場合はファンに付着した埃などを除去すれば回復することもあり、熱暴走の場合には一度シャットダウンしてクールダウンしてあげれば回復することが多いです。
しかし、ファームウェア破損、ハードディスクエラーにおいてはそうはいきません。
ファームウェアが破損している場合でエラーを起こした時点のファームウェアが最新ではない場合、メーカーから最新のファームウェアをダウンロードし、それを適用してあげれば回復することもありますが、既に最新のファームウェアが適用されている場合にはそれを上書きすることすらできません。
この場合、メーカーのホームページには『修理センターへの依頼』を行うように記載がありますが、メーカーがサポートを終了してしまっている場合においては自身で何とかするしかなくなります。
(※ メーカーではこの修復方法を開示してくれません。)
ではどのように対処するか?
メーカーのファームウェアには概ね『デバッグ用メニュー』があり、それを使用すれば強制的にファームウェアを上書きすることも可能です。
例えばBUFFALO(バッファロー)の場合、最新のファームウェアをダウンロードして中身を見てみると、アップデート用の『.ini(環境設定ファイル)』があり、その中に『バージョンチェックを行うか否か』や、『フォーマットをするか否か』なども書かれており、追加で『デバッグモードを使用するか否か』を書き加えてあげればそれが使用できます。
そしてアップデートプログラムを実行した際に出る画面の左上を『右クリック』すると『デバッグモード』というメニューが加わり、その中に何をアップデートするか、強制的に行うかなどの選択画面が出てくるようになります。
それを使うことによってファームウェアを強制的に書き直ししてあげることができるわけです。
ハードディスクエラーの場合は少々手間が増えます。
初期化して回復する場合もありますが、それで回復しない場合はハードディスクを交換することになりますが、元々中にインストールされているシステムファイルなどを新しいハードディスクに入れ込む作業などが発生しますので、ここまで行うのであれば新しい『NAS』を購入し直した方が良い気がします。