経理にとって面倒な作業の一つとして、現金や小口現金の管理があります。しかし、これを行う理由の大半は、営業マンなどから上がってくる経費精算が主な要因だとしたら、それは非常に効率の悪いものです。

皆さん、こんにちは。
業務コンサルタントの高橋です。
経費精算を日々行わなければいけないとするならば、それは非常に面倒で非効率な作業です。しかし、経理が独断で他の方法に移行しようとすると悪い印象だけが残ってしまいます。
責任は上長やトップにある
経費精算を効率的な方法に移行しようとすると営業マンなどから批判が殺到するおそれがあるわけですが、それは経理が悪いわけではありません。上長やトップに責任があります。会社として経費精算のルールを『効率優先』ということにすれば何も問題のない話しです。
また、現金や小口現金の過不足などのミスを軽減するにもその方が得策であること、それは果ては会社としてのデメリットを軽減することでもあることを理解できる従業員ならば何も反対はしないでしょう。反対するとするならば、その従業員は自分のことしか考えていないことになります。
立替制と仮払
従業員とは言え、わずかな金額を立て替えるくらいの給料はもらっているはずです。また、出張などにて少々多めの現金が必要な場合、仮払をしてもらい、出張から戻った際に精算してもらうことにすれば良いです。
そして、ある一定以上の中間管理職あたりにはコーポレートカード(クレジットカード)を持たせてあげると経理業務が非常に効率よくなり、現金や小口現金のミスも軽減されます。
経費精算は週末1回にする
経費精算を個人の好きなタイミングで行わせているのであればそれは非常に非効率です。週末に1回だけなど、社内のルールを設けることでそれに対する業務効率は上がり、ミスも軽減されます。
従業員の負担にならないのであれば、月に1回の精算でも問題ないでしょう。
まとめ
このように、一定のルールに基づいて経費精算を行う仕組みにしてしまえば、特別経理が悪者になる必要もありませんし、業務の効率化も図ることができます。
現金過不足などのミスが多い事業者や、業務効率に疑問をお感じの事業者の方、是非取り組まれることをお勧めします。