2018年12月初旬だったでしょうか、WordPressなど、多くのCMSなどにおいて使われているPHPの最新系バージョン7.3系がリリースされたのは。
では、PHP7.2系以前のバージョンと比較してパフォーマンスなどはどう改善されたのでしょうか?

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
過去に、『PHPを使う際のレンタルサーバ』、『PHP7.1でパフォーマンス向上』、『PHP7.2系のパフォーマンス他』という記事にて、PHPのパフォーマンスの改善をご紹介してきました。
では、現在の最新系であるPHP7.3系はどれほどの改善がなされたのでしょうか?
PHP7.3系のパフォーマンス改善など
さて、PHP7.3系(現在の最新バージョンは7.3.3)はPHP7.2系(現在の最新バージョンは7.2.16)と比べてどれくらいパフォーマンス改善がなされたのか?
前回、PHP7.2系がPHP7.1系と比べて『約10%程度の改善』であったということを書きましたが、今回も『約10%程度の改善』といった感じのようです。
私はベンチマークテストを行ってはいませんが、他の方のテストによるとPHP7.2系よりPHP7.3系は『約10%程度高速』に動作したようです。
私が試したのはパフォーマンスのスコアテストですが、確かにスコアはアップし、体感的にもごくわずかに高速になったように感じられます。
パフォーマンス以外では、WordPress5.1.1(現在の最新バージョン)においてデバッグモードでの動作テスト上、PHP7.2系で出ていた非推奨の警告に変化は見られませんでした。
その他、PHP7.3系にて非推奨となった機能は、
・Case-Insensitive Constants
・Namespaced assert()
・Searching Strings for non-string Needle
・Strip-Tags Streaming
・Data Filtering
・Image Processing and GD
・Internationalization Functions
・Multibyte String
・ODBC and DB2 Functions (PDO_ODBC)
というように掲載されています。
結論として、パフォーマンスに関しては PHP7.3.x ≧ PHP7.2.x で、WordPressの最新推奨環境も PHP7.3 以上となっていることもあり、『PHP7.3系』がお勧めです。