数日前、PHP5.6系のパフォーマンスUpという記事にて、PHP5.6系のパフォーマンス改善に関して触れました。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
さて、今日は数日前にご紹介したPHP5.6系のパフォーマンス改善の続きです。
前回はPHPのコア部分に関するチューニングでしたが、今日は拡張機能部分に関してご紹介します。
PHP5.6系のパフォーマンスチューニング2
前回のコア部分では、以下の3つのことに関して触れました。
1.『output_buffering』
2.『memory_limit』
3.『replath_cache_size』
これにプラスαで、『OPcache』や『APCu』が使える(編集可能)のであれば、それも使ってみると良いです。
では、『OPcache』から。
『OPcache』が使える(編集可能)場合、以下のようにphp.ini(.user.ini)を編集してみてください。
※ 他のシステムに影響を与えないようにしたい場合、可能な限り『.user.ini』を作成し、そこに記述することで全体への適用を避けられます。ただし、『PHP_INI_SYSTEM』項目はphp.iniでしか変更できません。また、サーバシステム側で制御されている場合には変更できません。
zend_extension = /path/opcache.so(例です)
opcache.enable = 1
opcache.enable_cli = 1
opcache.memory_consumption = 128
opcache.interned_strings_buffer = 8
opcache.max_accelerated_files = 4000
opcache.revalidate_freq = 60
opcache.fast_shutdown = 1
次に、『APCu』が使える(編集可能)場合、以下のようにphp.ini(.user.ini)を編集してみてください。
extension = /path/apcu.so(例です)
apc.enabled = 1
apc.enable_cli = 1
apc.shm_size = 64M
以上のような感じになります。
ただし、これらはCGI版(FastCGI版)での書き方になりますが、サーバがモジュール版PHPを採用しているのであれば『PHP_INI_SYSTEM』項目が大半ですので、.htaccessでの対応は不可となります。
つまり、モジュール版PHPが採用されている場合、サーバシステム側での設定のままということになります。
<参考>
『OPcache』は高性能なPHPアクセラレータで、パフォーマンスを向上させます。
『APCu』はユーザーキャッシュ機能を持ち、翻訳処理などの最適化処理に役立ちます。