コンピュータやプログラムにおいては、過去において年の計算は西暦の下二桁のみで行われていました。
これにより、19年強前の2000年を迎えるにあたり、2000年になった際の下二桁『00年』が1900年の下二桁『00年』に誤認識されてしまうという『2000年問題』がありました。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
来週、2019年4月1日の正午前あたりには新元号が発表となり、翌月の2019年5月1日からは実際に新元号がスタートします。
それに関連し、Microsoft(マイクロソフト)が『日本版の”Y2K”問題が発生するおそれがある』と警告しています。
改元による”Y2K”問題発生の可能性
今回Microsoft(マイクロソフト)が警告している『日本版”Y2K”問題』というのは日本独自の問題で、日本におけるコンピュータシステムの多くに『元号』が使われていることに起因します。
現時点では新元号は発表されていないわけですから、新元号対応としてのシステム改修などを進めていたとしても完成には至っていないのは致し方ありません。
(ほぼ終わっているところは新元号を埋めるだけになっているのかと。)
そして、改元に伴う新元号への対応を進めているところであれば問題はないですが、この対応が全くされていなかったり、元号が使われている部分があるのかどうかすら不明であるところにおいては問題です。
ある調査によると、システム内で元号が使用されているかどうかの調査が完了すらしていない企業が約20%あったようで、これが実際の改元までに間に合わなければ日付の認識が行えず、処理上に不具合が生じる可能性があることをMicrosoftは警告しています。
比較的最近のシステムを使われている企業は大丈夫かと思われますが、未調査や未対応の事業者の方、何とか乗り切って下さい。