パソコンにおいて、セキュリティソフトの問題でアプリケーションの動作に影響を与えるケースがありますが、他にも影響を与えるケースがあります。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
冒頭に書いた『他にも影響を与えるケース』に関してですが、最近身近なところで確認された現象がありますのでご紹介します。
セキュリティソフトがブラウザに与えた影響
Aというウェブサイトを運営している企業が借りているサーバーはHTTP/2に対応しているサーバーでした。
(HTTP/2とは、従来のHTTP/1.1を効率よく高速化したものと考えてください。)
しかし、Google Chrome、Mozilla Firefox、どちらのブラウザにHTTP/2 indicatorを入れて確認してもHTTP/2が反応しませんでした。
ややこしいことに、Yahoo!やGoogleなどを確認するとHTTP/2のインジケーターが反応しています。
この段階において、『サーバーに何か不具合でもあるのでは?』と思ってもおかしくありません。
理由として、Yahoo!やGoogleなどにおいてはHTTP/2のインジケーターが反応していることからです。
しかしこれ、全くもってサーバーの問題ではなかったのです。
問題は、そのパソコンに導入されていたセキュリティソフトにあったのです。
昨今のセキュリティソフトには、ウェブのSSL通信やTLS通信をフィルタリングする機能が搭載されています。
セキュリティソフトによっては、それらに間違った影響を及ぼしてしまうケースもあります。
もちろん修正方法はありますが、それ以前に、何が原因で問題が起きているのかの答えにたどり着くまでのロスタイムの方が問題です。
もし同じような現象に遭遇した場合、一度セキュリティソフトを疑ってみると良いかもしれません。