GoogleのブラウザChromeは、バージョンアップを重ねる度に信頼できる対象を絞り込みしています。
そしてこの先、信頼できない証明書はホワイトリストから削除されます。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
今朝の報道によると、GoogleのブラウザChromeは、バージョン61のリリースをもって、中国の認証局(CA)であるWoSignとその子会社StartComが発行するデジタル証明書への信頼を取り消すことを警告しています。
では、何に影響があるのでしょうか?
Chrome61からStartComの証明書が拒否される
日本国内において影響がありそうなのはStartComの方で、無料で使えるデジタル証明書もあることから一部のユーザーが使用している可能性があります。
そして、もしこのStartComの証明書を使い続けた場合、Chrome61がリリースされた段階で『安全ではないもの』として扱われます。
これは、WoSignとStartComの両社が関与した事例の中で、認証局(CA)に期待される高い水準を維持していない内容の事例があり、以前からChromeにおいて段階的に信頼を取り消しつつあったものです。
(現在は2016年10月21日以前発行の証明書のみ信頼しているとのこと。)
この影響は、ブラウザにおいて『安全ではないもの』として扱われる以上、そのサイトへの信頼が損なわれることになります。
単純に言えばイメージダウンになるということです。
従って、もしこれらの証明書を使用しているのであれば、早急に証明書の差し替えを行うべきでしょう。
参考記事:『グーグルに信頼されない証明書』