ある零細企業の方がこんな不満を漏らしていました。
『光インターネット回線を10Gbpsで契約したのに思ったように速度が出ない。。。』と。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
最近、1Gbpsを超える通信速度の光インターネット回線が出てきていますが、それは本当に意味があるのでしょうか?
10Gbpsの回線で不満を漏らす人
光インターネット回線も進化しており、最近では『2Gbps』、『5Gbps』、『10Gbps』といった通信速度のものが登場してきています。
これ、光インターネット回線の契約上の通信速度だけを見れば速いように思えますが、実際にはこんな話しもあります。
ある零細企業の方が『10Gbps』の光インターネット回線契約をしたのですが、結果的にはあまり意味がなかったという話しです。
その会社の社内で使用されているパソコンのLANアダプター、HUB、LANケーブルなど、ネットワーク機器類はすべて1Gbps対応のものでしかなく、10Gbpsに対応しているのは回線業者から提供されたルータのみでした。
この場合、ネットワーク機器類がすべて1Gbpsにしか対応していないものなわけですからそれ以上の通信速度が得られるはずがありません。
『10Gbps』なりの恩恵を受けたいのであれば社内のネットワーク機器類をすべて『10Gbps』に対応させなければいけません。
この零細企業の方にはそこの部分の認識が抜けていたのです。
もしこれが、社内でインターネットアクセスをする人数が多いことからそのようにしたのであれば少しは意味があります。
ルータより外側の部分は1Gbpsなどより大きい分、個々のパフォーマンスが落ちることを防ぐことはできます。
現状では10Gbpsに対応しているネットワーク機器類は未だ割高でコストが相応に掛かるため、個人的にどうしてもやりたいことがある方以外には当面様子見される方が無難と言えるでしょう。