2018年3月6日(米現地時間)、GoogleがWebブラウザChromeの最新安定版V65.0.3325.146を公開しました。
次のChrome 66は、4月17日に安定版の公開が予定されています。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
WebブラウザのGoogle Chrome 65がリリースされたばかりですが、次のバージョンChrome 66において一部のSSL証明書への信頼が停止されます。
Symantec系SSL証明書の信頼停止
以前にもこのブログで取り上げましたが、WebブラウザのGoogle Chrome 66において、Googleに信頼できないと判断された『Symantec系認証局(CA)』の『Thawte』、『VeriSign』、『Equifax』、『GeoTrust』、『RappidSSL』が発行したSSL証明書が、同Webブラウザにおいて信頼が停止されます。
さらに、10月16日に公開が予定されているChrome 70においては、これら以外の残りのSymantec証明書に関してもすべて信頼が停止されることが予告されています。
信頼が停止されたSSL証明書のままであった場合、Chromeにて当該サイトを表示する際にエラー警告が表示されるため、事業者にとっては最低でもイメージダウンやアクセス数の低下につながってしまいます。
これが表示された場合であっても詳細設定から『〇〇にアクセスする(安全ではありません)』をクリックすれば実際のページに進めますが、『安全ではない』と表示されている状態で先に進もうとする人は心理的に少ないです。
また、DigiCertがSymantecの証明書事業を買収した後にDigiCertから再発行された証明書は信頼できるものとして扱われるため、これらの措置の対象からは外れます。
問題が起きないようにするため、ウェブサイトのSSL証明書を直ちにチェックして対応する必要があります。
参考:『Google Security Blog:Distrust of the Symantec PKI: Immediate action needed by site operators』
追伸:1月20日より提供されているChromeの試験運用版(Canary)、3月15日にリリースされるChrome 66のβ版においては4月17日公開予定の安定版を待たずに警告が表示されます。