システム開発やホームページ制作、SEO対策などのIT系費用は、物ではないことを理由に価格が高く見られがちです。
しかし、これは他の業態のものなどと比較した場合には実際のところどうなのでしょうか?
皆さん、こんにちは。
業務改善を行う業務コンサルタント、高橋です。
以前、見積書の人件費は高いか安いかという記事でも書かせていただいた通り、IT系にかかるコストは高く捉えられがちです。
では、これは何故そうなってしまうのでしょうか?
人による勝手な判断基準
例えば、家を建てる時に人はどれくらいの計算をしているでしょうか?
建材・建築資材の価格相場がどれくらいのものなのかまですべてを調査した上で高いか安いかを判断しているのでしょうか?
まずそのような人はいません。
A工務店・B工務店・C工務店からそれぞれ見積を取って内容を比較し、自分が想定している基準と照らし合わせて高いか安いかを判断していることでしょう。
では、この時の自分が想定している基準とは何でしょうか?
折り込みチラシ、インターネット、知人・友人からの情報など、ごく普通にある情報を基に自分で基準を設定していることが多いだけで、そこには明確な根拠は存在しないはずです。
価値基準が全く違う
家に限らず、人は物を購入する時にある一定の価値を感じて買い物をしているはずです。
しかし、ITに対してはあまり価値を感じていないというのが正直なところではないでしょうか。
システムを導入すれば便利になり、業務効率もあがる。
しかし、あくまでも道具であってそれがなくても成立する。
極論、何のシステムも導入せず、ホームページももたず、完全にアナログな状態であっても商売は行えるのです。
つまり、IT系のものは直接的なものではなく間接的なものであるから価値基準が下がるのです。
しかし、考えてみて下さい。
自社の顧問税理士などには毎月相応のコストを支払っています。
もっと言えば、弁護士に何らかの相談をするのに費用が高いと文句を言う人はあまり目にしません。
これは何故でしょうか?
自分ではできないことを依頼しているからです。
そう考えればITも同じはずですので、物とは違うところで考えてみると良いかもしれません。