先日、『Use cookie-free domains?』という記事にて、GTmetrixというWEBのパフォーマンス測定結果として『Use cookie-free domains』というも項目が良くないということを書かせていただきました。
皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
今日は、先日書かせていただいた記事の結果報告です。
Use cookie-free domainsのおさらい
まず少しおさらいですが、GTmtrixにて『Use cookie-free domains』という項目のスコアが悪いのは、不要なcookieトラフィックを避けるために別のドメインの静的コンテンツを提供すべきであることを意味していて、
例えば、例えば、www.example.com/content/abc.jpg という画像があったとするならば、
これは、static.example.com/content/abc.jpg として提供すべきだという意味であることを先日書きました。
そして、画像以外にもJavaScriptやcssも同様のことが言えます。
cookie対策として行ったこと
前提:メインで稼働しているのは『www.example.com/blog/』とします。
1.別途、『static.example.com』というドメインを設定
2.static.example.com/blog/wp-content -> www.example.com/blog/wp-content というシンボリックリンクを貼る
3.config.phpに次のものを追加
define(‘WP_CONTENT_URL’, ‘http://static.example.com/blog/wp-content’);
define(‘COOKIE_DOMAIN’, ‘www.example.com’);
define(‘WP_PLUGIN_URL’, ‘http://www.example.com/blog/wp-content/plugins’);
注:WP_CONTENT_URLはプラグインの部分も影響するため、WP_PLUGIN_URLを書く必要がある
4.画像、css、JavaScriptが書かれているurlを『WP_CONTENT_URL』を読み込むように修正
以上のことを行いました。
測定結果は?
結果として、パフォーマンスが落ちるところまではいかないまでも、パフォーマンスが向上することはありませんでした。
また、GTmtrixの『Use cookie-free domains』に変化はなく、スコアは悪いままで、調整次第ではGoogleのPageSpeed Insightsにおいても悪い結果となります。
ここで言えるのは、cssは通常通りに読み込ませた方が良いです。
レンダリングのスコアに影響します。
画像やJavaScriptに関してはブラウザーキャッシュが効いていれば大丈夫ですが、だからと言って特別パフォーマンスが向上するわけではありません。
結果として、対策を行ったとしてもGTmtrixのスコアが伸びるわけでもなく、実際のパフォーマンスに関しても気休め程度の話しにしかなりませんでした。
これはおそらく、シンボリックリンクを使わずに実ファイルを別ドメインに持たせたとしても同じ結果になると思われます。