売上債権の回収サイトと支払債務の支払サイトがバラバラの場合、資金不足に陥って

しまったり、資金余剰になってしまったりします。

こういった問題は多くの事業者が抱えている問題でもあるのではないでしょうか。

天秤

皆さん、こんにちは。

業務コンサルタントの高橋です。

売上や仕入、プラス経費程度の営業損益部分しか気にしていない事業者はたいてい

資金繰りに悩んだりします。

これは以前にも書かせていただいた通り、貸借対照表(バランスシート)を見て

いないからでもあります。

そして、さらに重要な売上債権と仕入債務がどのように回転しているのかを

全く見ていない事業者もおられます。

例えば、売上と仕入が同じような額であるような場合、売上債権の回収サイトが

60日、仕入債務の支払サイトが30日であればどのようなことが起こるでしょうか?

当然その部分においては資金が不足することになります。

このような問題に気付かないまま継続していることによってどこかで資金繰りが

ショートしてしまう事態に陥ってしまうことがあります。

こういったことが繰り返されている間にも商売自体は動いていますので、また

別のことが発生してきます。

そうすると、その時はまだ良くても、徐々に違う要因とともに資金繰りは悪化

していってしまうケースは多々あります。

私の個人的な考えとして、取引の対価は原則直ぐに支払うべきであると考えて

いますが、世の中それほどうまくはいかないのが残念なところです。

ですから、仕入債務の支払いサイトが30日であるならば売上債権の回収サイトも

30日にするべきです。

現時点でそうなっていないのであれば、取引先にその旨申し入れをすることを

行ってみるべきです。

また、本来そのようなことは最初の契約時に約款として記載し、契約書を交わす

際にもそれを読み合わせしておくことが重要で、長い支払サイトを簡単に安請け合い

してしまうと後々自分の首を絞めることになってしまいます。

さらに、金額などによっては前金を入れていただくことを検討してみるのも良い

かもしれません。

一度自社における債権・債務の回転状況などを見直してみると良いでしょう。

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この記事を書いた人

  • 業務コンサルタント高橋晋吾
  • 1968年生 愛知県名古屋市出身 会計・給与・販売購買在庫・税金系などの業務システムを製造・販売する某上場企業の出身で、会計・IT・WEBを中心とした業務改善などを行う業務コンサルタント
  • 中小企業庁『ミラサポ』登録専門家/あいち産業振興機構登録専門家/名古屋産業振興公社登録専門家
  • (Publisher:TRILOGYFORCE.COM)

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