Webアクセスに使われるプロトコルであるHTTP(Hypertext Transfer Protocol)は、新たに『HTTP/3』が登場することになりそうです。
皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
現在、Webアクセスのプロトコルは『HTTP/1.1』と通信効率を改善した『HTTP/2』が使われていますが、近い将来、『HTTP/3』が登場し、さらに効率化されたものとなりそうです。
HTTP/3の登場で効率化されるWEB
まず、現状使われている『HTTP/1.1』や『HTTP/2』は以下のように動作しています。
<HTTP/1.1>
・基本的には1回のリクエストで1回のレスポンスを返す
・主にTCPを使う
・リクエスト数などによってはレスポンスが重い
<HTTP/2>
・1回のTCPコネクションで複数のリクエストを通信し、並列処理を可能にしているためHTTP/1.1と比べWebサイトのパフォーマンスが向上する
・実質的にはHTTPS(SSL/TLS通信)であるため安全性も確保される
そして、新バージョンとなる『HTTP/3(HTTP over QUIC)』は以下のように改善されるようです。
<HTTP/3(HTTP over QUIC)>
・TCPではなくUDPを使うため効率的な通信が行える
・TLS1.2より効率の良いTLS1.3を使った暗号化となる
このように改善されます。
(詳細にはもっとあると思います。)
TCPではなくUDPを使うことに対してセキュリティ的に疑問視する方もおられるようですが、その部分は新たに採用される『TLS1.3』などにおいて安全性にも優れいていることがテストで証明されているようです。
安全性が保持され、さらにパフォーマンスが向上するのであれば非常にありがたい話しです。
今、モバイル通信が『5G』へと進化しようとしていることもあり、Webにおいても早い段階で『HTTP/3(HTTP over QUIC)』が導入されることに期待ができそうです。