今日(2019年4月5日)未明、ある人気アニメシリーズの公式サイトがジャックされた状態になり、そのページには『○○は我々が頂いた!』という表示がされ、別のサイトに移動するように仕掛けられていたと報じられています。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
さて、冒頭に書いたウェブサイトがジャックされた事件、今回はたまたま人気アニメシリーズの公式サイトであったものの、他でもあり得る話しです。
ウェブサイトがジャックされてしまった
この事件においてまず思い浮かんだこと、それは『脆弱性』です。
脆弱性をつかれてしまった場合、ウェブサイトが書き換えられてしまう可能性はあります。
しかし、今回は別の問題が起きているようです。
ウェブサイトというより、『ドメイン』がジャックされた感じを受けます。
この人気アニメシリーズの公式サイトに使われているドメインの情報を見てみると、2019年4月5日 01:18:00に最終のアップデートが行われており、『Registrant(登録者名)』がS社からU個人名に、『Name Server』もIからSに変更されており、『Contact Information(公開連絡窓口)』も変わってしまっています。
一説には、『人為的ミスにより、外部からのドメイン移管リクエストを承諾してしまったのでは?』という意見もありますが、そうでなかった悪意のある『ドメインジャック』であった場合には以下のことが考えらえます。
DNSサーバがジャックされ、DNSレコードを書き換えられてしまうなどによりドメインが不正に移管されてしまった。
これらのことへの対応策としては、
1.ドメイン管理に使用しているID・パスワードの適切な管理
2.WHOIS情報の定期的なチェック
3.DNSサーバが正しく設定されているかの確認
4.登録情報をロックして書き換えを防止する『レジストリロック』の導入
5.登録情報変更時などのメール通知サービスの活用
これらの備えが必要であると言えます。