あるお客様のところに訪問した際の余談でこんな話が出ました。
外注先に支払処理をしているのに入金されていないと言われるのだけど、即時振込・即時入金はリアルタイムではないのか?
皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
さて、昨年の秋に対応が始まった『即時振込・即時入金』への対応ですが、少々認識が間違っているようですのでお伝えします。
即時振込・即時入金とは
従来、他行あての振込に関しては『当日扱い』としての受付時間がほぼ『営業時間内』であることが大半でした。
この『営業時間内』という部分を『営業時間外』まで拡大したり、銀行によっては24時間365日としたりしているのが『即時振込』です。
これに伴い、振込金を受け取る側の口座への『即時入金』という対応が取られているわけですが、これは額面通りの『即時入金』ではありません。
原則としては、『当日中』に入金となる『即日入金』という考え方が正解です。
例えば、当日の朝9時に振込処理をしたとします。
この場合、概ね午前中には他行の相手方口座に入金されるようですが、リアルタイムでの反映はほぼありません。
概ね午前中というのは、各銀行も順次処理をしていますので午後から反映されることもあります。
また、『即時振込』への対応を希望しない設定を依頼していたり、伝送方式によっては『即時振込・即時入金』とはならないこともあります。
そういったことなどもあり、銀行のホームページを見てみると注意書きがあったりします。
『即時振込とならない場合がある』とか、『即時入金となる可能性がある』とか、『原則、口座に即日入金となる』とか...
紛らわしいと言えば紛らわしいかもしれません。
中小・零細企業、小規模事業者の場合は資金に余裕がないことも多いですから、自社への入金を確認してから外注先へ振込処理をするといったことも多いかと思いますが、できる限り相手が不安にならないように配慮してあげたいものです。