2017年4月にリリースされたWindows10 Creators Updateでは、少々セキュアな機能が新たに搭載されています。
皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
最近、パソコンに顔認証システムを用いる企業も増えてきましたが、そこまでは導入が難しい場合、こういったものを活用してみると良いかもしれません。
Windows10のDynamic Lockを使う
4月にリリースされたWindows10 Creators Updateでは、Bluetooth通信とスマートフォンを使った『動的ロック』というものがあります。
Windows10において、ペアリングされたBluetoothデバイス(iPhoneやAndroidスマートフォンなど)がPCから一定距離離れると、自動的にWindowsをロックにしてくれるというものです。
これを使うことにより、離席した際にはWindowsがロックされた状態になりますので、離席時の画面ロックに限っては、顔認証システムの離席検知と似たようなことができます。
Dynamic Lockを使うまでの設定
実際の設定ですが、まずは以下のような手順で準備をします。
1.スタートメニューから『設定アイコン』をクリック
2.Windowsの設定にて『デバイス』をクリック
3.Bluetoothとその他のデバイスにある『+Bluetoothまたはその他のデバイスを追加する』をクリック
4.デバイスを追加するにて『Bluetooth』をクリック
5.iPhoneなどのデバイスが表示されたら『接続』でペアリング
※ iPhoneなどのBluetooth機能は予め『ON』にしておいてください。
これでBluetoothデバイスがペアリングされました。
次に、『動的ロック』を設定します。
1.スタートメニューから『設定アイコン』をクリック
2.Windowsの設定にて『アカウント』をクリック
3.アカウント画面にて『サインインオプション』をクリック
4.サインインオプションにて『動的ロック』の『その場にいないことをWindowsで検出してデバイスを自動的にロックすることを許可します』にチェックを入れる
以上で設定完了です。
iPhoneなどのスマートフォンの場合、Bluetoothの通信距離はClass2の10m程度ですので、PCからその程度離れて約1分程度でWindows画面がロックされます。
※ 約1分程度というのはMicrosoft社からの情報です。
ちょっとしたセキュリティ対策ですが、一度使ってみて下さい。
追伸:Bluetoothが搭載されていないPCにおいても、Bluetoothアダプタを購入すれば同じことができます。