業務でWindows 10を使っている場合、リリースと同時にアップデートがされてしまうのはあまり好ましくないところも多いかと思います。
そのような場合、Windows 10はアップデートを遅らせることが可能です。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
先日、Windows 10 October 2018 Update(Ver.1809)のアップデートにより一部のフォルダやファイルが消去されてしまうという不具合がありました。
業務で使用しているパソコンにおいてこれは致命的な話しとなります。
このようなリリース直後の不具合などを避けるなどのため、Windows 10ではアップデートを延期することが可能です。
Windows 10の半期チャネル活用とは
Windows 10 Proなどのビジネス向けエディションの場合、アップデートのタイミングを選択できるようになっています。
何もしなければ『半期チャネル(ターゲット指定)』として処理され、新バージョン(April 2018 Update/Ver.1803など)がリリースされた段階で順次アップデートされます。
これに対し、『半期チャネル』という準備レベルが用意されており、設定を変更することによって約4ヶ月程アップデートを遅らせることができます。
Windowsの設定 ⇒ 更新とセキュリティ ⇒ 詳細オプション
(ローカルグループポリシーエディターを使う方法もあります。)
また、これに日数設定を加えることにり、さらにアップデートを遅らせることも可能です。
ただし、これには少々注意が必要な場合があります。
例えば、現在のWindows 10にてFall Creators Update(Ver.1709)を使っているとします。
そして、アップデートの準備レベルは『半期チャネル』、延期日数は『365日』といった設定をしていた場合、次のバージョンと、その次のバージョン、複数が存在することになります。
このような場合、Windows 10はApril 2018 Update/Ver.1803にアップデートされるか、October 2018 Update/Ver.1809にアップデートされるのかというと、断定できないようです。
(Microsoftサポートへの問い合わせより)
ただし、最新バージョンの半期チャネルリリースがされているのであればおそらく最新のバージョンにアップデートされるでしょう。
これらのことを踏まえ、『半期チャネル』と『延期日数』をうまく調整し、安全なアップデートがされるようにすることが望ましいと思われます。