2018年1月8日、無線LAN製品の業界団体『Wi-Fi Alliance』は、2018年の後半にWPA(Wi-Fi Protected Access)の新規格『WPA3』を公開することを明らかにしました。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
このブログでも取り上げましたが、昨年の10月、『Wi-Fiの暗号化WPA2に脆弱性』が見つかったことを覚えていますか?
それを受け、WPA(Wi-Fi Protected Access)の新規格となる『WPA3』が今年の後半に公開されます。
無線LANはWPA2からWPA3に変わる
昨年の10月、WPA2で脆弱性が見つかりました。
これを悪用された場合、使い方(環境)によっては接続の際に中間者として入り込まれ、中間者攻撃を受ける危険性があります。
そうなった場合、暗号化された通信が盗聴されたり、通信が乗っ取られてしまう可能性があるというものです。
これを受け、新たな規格となる『WPA3』が今年の後半に公開されることが明らかになりました。
WPA2の策定は2004年ですので、WPA3は14年ぶりの改訂ということになるわけですが、WPA2で見つかった脆弱性対策はもちろんのこと、他のセキュリティ強化も行われるとされています。
現時点において予定されている強化策は、以下のことが明らかになっています。
1.複雑ではないパスワードを設定した場合にも十分なセキュリティを確保
2.オープンなWi-Fiネットワークにおいて個々に通信を暗号化することでプライバシーを確保
3.米国国家安全保障局と米国政府が機密情報をやりとりするための暗号アルゴリズム『CNSA(Commercial National Security Algorithm Suite)』に準拠した192ビット暗号化の採用
4.ディスプレイなど設定のないデバイスに対するシンプルなセキュリティ設定機能の提供
このような感じです。
今後のWi-Fi(無線LAN)は、WPA2からWPA3が基本の時代になっていきます。