日本国内の企業などに、ある攻撃グループから『DDoS攻撃の停止と引き換えに金銭を要求するメール』が送られています。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は昨日、DDoS攻撃の停止と引き換えに金銭を要求する脅迫メールを受け取った企業などの報告が複数出ていることを公表しました。
これは数ヵ月前にも類似のものがあり、JPCERT/CCでは注意喚起を行っています。
DDoS攻撃のおさらい
DoS攻撃とは、サーバの負荷や通信量を増加させ、サーバのサービスを低下させることを目的とした攻撃のことを言い、DDoS攻撃とは、DoS攻撃をさらに悪質化させ、攻撃元を分散させたもののことを言います。
この攻撃元を分散したDDoS攻撃は最も防御が難しい攻撃と言われており、今までに多くのサーバが被害にあっています。
DDoS攻撃への対応策
こういったDDoS攻撃は攻撃元が分散していることもあり、対策が講じにくいものではあります。
しかし、何も行わないわけにはいかなくなりますから、次にことを行ってみると良いです。
1.DDoS攻撃が発生した際の対応を再確認しておく
2.管理しているサーバやルータなどが踏み台とならないよう、適切な設定を行う
3.海外からのアクセスを拒否してしまう
ただし、これは日本国内向けだけをサービス対象としている場合に限ります。
4.同一IPからのアクセス回数を制限する
場合によっては拒否する
といった感じになります。
また、以前お伝えした通り、DDoS攻撃はIoT機器全体が踏み台にされる可能性があります。
これらを踏まえ、予めIoT機器に対して適切な設定を行っておかなければいけません。
意識の欠如がさらなる被害を生む、つまり他へ迷惑をかけることにもなります。