IT系の方には結構使われているメールクライアントソフト『Thunderbird』ですが、開発チームが新たな方針を明らかにしました。
皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
Mozilla(モジラ)が開発する電子メールクライアント『Thunderbird』、少し前に『Thunderbird 68』がリリースされ、やっとWindows向けの64bit版が公式ページからダウンロード可能になったところではありますが、来年の2020年夏、新たな動きがありそうです。
ThunderbirdがOpenPGPを標準サポートへ
来年の2020年夏、『Thunderbird』が『OpenPGP』を使った電子メールの『暗号化』と『デジタル署名』を標準サポートする方針であることが明らかになりました。
『暗号化』と『デジタル署名』は現状でも『GunPG』+『Enigmail』というアドオンを使うことで可能ですが、来年の夏にリリース予定の『Thunderbird 78』において『OpenPGP』のサポートを『Thunderbird』に組み込んでしまう形となるようです。
先日の『Thunderbird 68』でもアドオンの利用に制限が加えられましたが、『Thunderbird 78』においてはさらにアドオンの利用に変更が入りそうです。
しかし、『デジタル署名』に関しては良いとして、電子メールの『暗号化』は双方において設定が必要になるため送信者だけがそれに対応していても成立しません。
となると、やはり各事業者間での協力体制が必要になります。
電子メールの『暗号化』が普通に使われるようになるのはまだまだ先になるかもしれませんが、今の時代にセキュリティは非常に重要です。
各事業者がセキュリティ意識を今以上に高め、早い段階にてこれらの導入を行ってくれることを期待したいと思います。