企業を超えた数百人のエンジニアが数カ月にわたって取り組み、『過去10年間で最大で、最も困難だった』
と、Googleの副社長はCPUの脆弱性対応を振り返った。
皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
先週、パソコンの動作速度が低下するという記事にて触れたCPUの脆弱性、『Meltdown(メルトダウン)』と『Spectre(スペクター)』ですが、これらの脆弱性への対応はすべきなのでしょうか?
メルトダウンとスペクターへの対応はすべき
まず、この『Meltdown(メルトダウン)』と『Spectre(スペクター)』と呼ばれるCPUの脆弱性とは何なのか?
https://meltdownattack.com/やhttps://spectreattack.com/には以下のように書かれています。
メルトダウンとスペクターは、最新のプロセッサの重大な脆弱性を悪用します。これらのハードウェアの脆弱性により、プログラムは現在コンピュータ上で処理されているデータを盗み出すことができます。プログラムは通常、他のプログラムからデータを読み取ることは許可されていませんが、悪意のあるプログラムはMeltdownとSpectreを悪用して、実行中の他のプログラムのメモリに保存されている秘密を保持することができます。これには、パスワードマネージャやブラウザに保存されたパスワード、個人的な写真、電子メール、インスタントメッセージ、さらにはクリティカルなビジネス文書まで含まれます。
Meltdown and Spectreは、パーソナルコンピュータ、モバイルデバイス、およびクラウドで動作します。クラウドプロバイダーのインフラストラクチャーによっては、他の顧客からのデータを盗み出す可能性があります。
これを読んでどのように感じましたか?
最低限、業務で使用しているPCには対策を施す必要性があり、できればパーソナルユースのPCへの対策も行って欲しいところです。
現段階における対応策としてWindows PCの場合、メーカーからファームウェアの提供があればそれを適用し、Windowsやブラウザなどのアップデートも必要になります。
MacOSやiOSなどは通常と同じアップデートを行うことが必要です。
ただし、Windows PCにおけるファームウェアのアップデートは自己責任において実施する必要がありますので、重要なデータなどは必ずバックアップを取ってから行うことをお勧めします。
このCPUの脆弱性問題は、20年も前から存在していたとされていますが、かなり古いPCをOSだけバージョンアップなどして使用している場合、メーカーからファームウェアのアップデート版が提供されない可能性もあります。
その場合、PCを買い替えることも1つの選択肢となりそうです。