WordPressは今日(米国現地時間2020年3月31日)、CMS(コンテンツ管理システム)『WordPress』のメジャーバージョンアップ版である『WordPress 5.4 “アダレイ”』をリリースしました。
皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
さて、今日はメジャーバージョンアップ版の『WordPress 5.4 “アダレイ”』がリリースされましたので、それについてお伝えします。
WordPress 5.4 “アダレイ”について
今回リリースされた『WordPress 5.4 “アダレイ”』では、ブロックエディターの改善、体感スピードの向上がメインになっているようです。
<新しいブロックとブロックの改善>
・2つの新ブロック「ソーシャルアイコン」と「(複数追加可能な) ボタン」を使って、早く、簡単に、インタラクティブな機能を追加できます。
・色の新しい使い方。ボタンブロックとカバーブロックのグラデーション、リッチテキストブロックで初の色設定へのツールバーアクセス、グループおよびカラムブロックでの色設定。
・分かりづらい操作が減りました。バージョン5.4では、マルチメディアの配置や置換のプロセス全体を各ブロックで効率化。ほぼすべてのブロックで同じように動作します。
・「メディア」と「テキスト」ブロック内の画像を何か他のもの (例えばパンフレットの画像) にリンクして、そのパンフレットをドキュメントとしてダウンロードできたらいいのに、と思ったことはありませんか? これができるようになりました。
<クリーンなUIと明快なナビゲーション>
・ブロックパンくずリストによる明快なブロックナビゲーション。そして一度いた場所へ簡単に戻れます。
・キーボード操作が必要な場合のタブ移動とフォーカスを改善。加えて、ほぼすべてのブロックでのタブキーを使ったサイドバーへの移動。
・エディターの読み込みが14%、入力にかかる時間が51%速くなりました!
・「ヒント」はなくなりました。代わりに、必要に応じて「ウェルカムガイド」を表示できます。必要な場合のみに、何度でもです。
・ブロックの「編集」モードにいるのか「移動」モードにいるのかが一瞬でわかります。視覚的に難しい場合も、スクリーンリーダーがモードを知らせます。
ブロックエディターの最新のツールや機能を使用したければ Gutenberg プラグインをインストールしてください。まだ誰も使っていない新しくエキサイティングな機能を試すことができます。
<プライバシー>
5.4 は世界中のさまざまなプライバシー問題の解決を支援します。ユーザーや関係者がコンプライアンス遵守を求めてきたり、チームでのユーザーデータの取り扱いに悩む場合も、より簡単に正しい答えを導きます。
・個人データのエクスポートに、ユーザーセッション情報と、コミュニティイベントウィジェットからのユーザーの位置データが含まれるようになりました。また、目次も追加しました。
・プライバシーツールを使用してエクスポートおよび消去のリクエストを処理する際の進捗を確認してください。
・さらに、プライバシーツール全体に細かな拡張を加えて見た感じをかなりスッキリさせました。
<開発者向け>
(メニュー項目へのカスタムフィールド追加をネイティブサポート)
新しい2つのアクションにより、メニュー項目にカスタムフィールドを追加できます—プラグインもカスタムウォーカーを書く必要もありません。
メニュー管理画面では、メニューエディターのナビゲーションメニュー項目移動ボタンの直前で wp_nav_menu_item_custom_fields が発生します。
カスタマイザー内では、メニュー項目フォームフィールドテンプレートの最後で wp_nav_menu_item_custom_fields_customize_template が起動します。
コードを確認し、この新しいアクションで置換できるカスタムコードを見つけてください。重複が嫌なら WordPress のバージョンチェックを追加してください。
(よりシンプルなスタイル、新しい API と埋め込み)
・ブロックのスタイリングが徹底的に簡単になりました。マイナス値のマージンやデフォルトのパディングはなくなりました。必要に応じて、ブロックに自由にスタイルを当てられます。さらにリファクタリングにより、4段階の冗長なラッパー div を取り除きました。
・プラグインを作成すると、カテゴリーの名前空間ごとにブロックのコレクションを登録できるようになりました。これにより、ブランドの認知度を高めることができます。
・ブロックバリエーションとグラデーションの2つの新しい API を使用して、ユーザーがさらに多くのことを行えるようにしましょう。
・埋め込みでは、ブロックエディターが TikTok をサポートするようになり、CollegeHumor はなくなりました。
以上の内容となります。
ご参考までに。