前年と比べると売上は確実に伸びている。
しかし、資金的な状況は全く変わらないどころか悪化しているとも言える。
何故そうなってしまうのだろうか?

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
よくある話しの中で、『売上は伸びているんだけどお金が残らないんだよね。』という話しがあります。
では、何故売上が伸びているのに資金が残らないのでしょうか?
売上が伸びても資金が残らない理由
この話しは非常にシンプルな話しです。
売上が伸びても資金が残らない理由としては、その分支出も増えているからです。
例えば、Aという商品原価が100円、売価が200円であったとして、前年は100個、今年は150個売れたという要因だけであれば、商品1つ当りの利益率は同じですから必ず資金は増加します。
しかし、商品の仕入金額が増加し、売価は据え置いている場合、商品1つ当りの利益率は前年と比べると減少するわけですから資金も思ったようには残りません。
また、商品原価も売価も前年と同様であった場合でも、他の経費が増加した場合などにおいては当然思うようには資金は残りません。
収入が増えても、支出が増えているわけですから当然です。
支出をシミュレーションする
こういったことが起きる理由としては、やはりどんぶり勘定で行っていることが問題と言えるでしょう。
前年より売上が伸びているから多少支出が増えても問題ないという錯覚に陥ている可能性もあります。
それを避けるためには常に利益を見ながら支出をシミュレーションすることです。
潤沢な資金を持っていない中小・零細企業、小規模事業者にとっては売上高よりも利益状況がどうであるかが一番重要です。
そして、利益状況がどうであるかによって広告宣伝などへの投資幅を決めていかないと苦しい状況はいつまで経っても変わらないということになります。
これらの状況を防ぐためにも、常に内容を意識し、月々の数字は必ず全体を見るようにしなければいけません。