数値の計算などを行う場合、結構Excelを使って計算させることも多いかと思いますが、普段からよく使っているのは主に『加減乗除』ばかりという方、端数処理をしたいと思ったことはありませんか?

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
Excelを使った数値の計算、端数処理の部分は手入力で行っている方も多く存在します。
しかし、それではせっかく自動計算させているものに意味がなくなってしまいます。
では、Excelでの端数処理はどのようにしたら良いのでしょうか?
Excelで端数処理したい場合はROUND系関数を使う
Excelには『丸める』という意味の『ROUND』系関数があります。
四捨五入:ROUND
切り捨て:ROUNDDOWN
切り上げ:ROUNDUP
この3つのROUND系関数を使えば簡単に端数処理(丸め)が行えるわけです。
式としては以下のような使い方をします。
例えば、『69.75』を小数点以下四捨五入して『70』としたい場合、
=ROUND(69.75,0)
(=ROUND(数値,桁数)です。)
という書き方をします。
数値の部分はわかるかと思いますが、桁数に指定する値としては、
小数点第一位:0
小数点第二位:1
小数点第三位:2
一の位:-1
十の位:-2
百の位:-3
という値を使います。
また、四捨五入ではなく切り捨てや切り上げの場合は『ROUND』の部分が『ROUNDDOWN』や『ROUNDUP』になるだけです。
さて、ではちょっとしたアレンジです。
『A1』から『A9』の値を合計した『A10』は『=SUM(A1:A9)』として求められており、この『A10』の値は『32,008』であったとします。
この値を『十の位未満四捨五入』として『32,010』としたい場合には以下のような感じにします。
=ROUND(SUM(A1:A9),-1)
これを『A10』の部分にセットしておくことで『A1』から『A9』の値の合計と、『A10』における『十の位未満四捨五入』の処理が1つで行えるということになります。