同一キャリア内(同一キャリア間)への送信は2年程前から文字数の拡張が行われていたSMS(ショートメッセージサービス)ですが、今日、2019年9月10日から3大キャリア系間においても文字数が拡張されます。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
さて、冒頭に書いた通り今日から『ドコモ』、『au』、『ソフトバンク(Y!mobile)』から他キャリアへ送信可能なSMS(ショートメッセージサービス)の文字数が全角70文字から全角670文字に拡張されます。
しかし、これに疑問を感じる方はいないのでしょうか?
SMSが670文字に拡大される時代錯誤
これだけIT技術の進化や通信インフラが整備され、かつ『定額通話』や『定額データ通信』という状況にある中で何故『SMS(ショートメッセージサービス)』の仕様を拡張するのか?
1.スマートフォンアプリの認証に広く普及してしまっている
2.フィーチャーフォン(ガラケー)であっても簡単に使える
3.携帯キャリアの貴重な収入源になっている
といったことがあるかと思います。
しかし、1に関しては過去に『インターセプト』された事件があり、NIST(National Institute of Standards and Technology / アメリカ国立標準技術研究所)が3年程前に『SMS認証を推奨しない』と発表しています。
2に関しては、2020年後半から2021年あたりにかけて『3G』が終了していくため、純粋なフィーチャーフォン(ガラケー)というものがなくなり、俗に言う『ガラホ(見た目はガラケー、中身はスマホ)』に切り替えていくことになるため、『LINE』などのアプリも使えるようにもなり、料金的にも『定額プラン』を選択することになるでしょう。
そして、3に関しては言うまでもないでしょうが『SMS(ショートメッセージサービス)』は携帯キャリアにとって貴重な収入源になっているはずです。
昨年始まった『+メッセージ』もあまり普及はしておらず、『打倒LINE』というのは遠い話しの状況で、受信者が『+メッセージ』のアプリを使っていなければ送信した側は通常の『SMS(ショートメッセージサービス)』扱いとなるため料金が発生します。
結果的にはどの部分をとっても中途半端な状態なわけです。
これは利用者側にも問題があるでしょう。
ちょっとしたメッセージであればあっさり『SMS(ショートメッセージサービス)』を使ってしまう。
相手と『LINE』で繋がっていなかったり『携帯メール』を知らなかったりすると、結果的には電話番号だけで簡単に送れてしまうことからある意味便利なのでしょう。
では、iPhone同士の場合はどうでしょうか?
『iMessage』という仕組みができ上っています。
つまり、携帯キャリア次第で何とでもなる話しだということです。
これを改善していくとすれば、各アプリケーションでの『SMS認証』を廃止してしまうことでしょう。
そうすれば『SMS(ショートメッセージサービス)』の利用率は今よりも格段に減る可能性があります。
そして、利用者が減少すれば携帯キャリアも違うことを考えるに違いありません。