昨日、Webサイトが突然速くなった(パフォーマンスがアップした)ことに気づき、契約しているサーバ会社のインフォメーションを見てみると、新たに対応されたものがありました。

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
このブログを読んでいただいている方々、何か数日前までとはパフォーマンスが違うことにお気づきでしょうか?
その理由はこんなことにありました。
Webサイトが突然速くなった理由
さて、昨日突然Webサイトが速くなった(パフォーマンスがアップした)理由ですが、こんな対応がされたことにあります。
『TLS1.3』対応です。
TLS(Transport Layer Security)というのはインターネットなどのコンピュータネットワークにおいてコンピュータ同士が安全にデータのやり取りをするための暗号化通信プロトコルのことを言いますが、これが最新の『TLS1.3』に対応してくれたのです。
何故それがパフォーマンスにつながるのか?
『TLS1.3』は、『TLS1.2』から『セキュリティとスピードの向上が約束された暗号化通信プロトコル』だからです。
セキュリティ面では暗号化の手法などが変更されたことなどで安全性が飛躍的に向上し、秘匿性の徹底も図られています。
また、今回のようなパフォーマンス面への影響に関しては、ハンドシェイクという『2点間の通信路を確立した後に本格的な通信を行う前にパラメータを取り決めるなどの事前のやり取りを自動的に行う技術』が大きく改善され、『TLS1.2』に比べてより少ない回数で暗号化通信を開始できるようになっているという部分が大きく影響しているようです。
簡単に言えば『効率的』になったということで、この部分が大幅に改善されたことでパフォーマンスが向上しています。
中小企業・小規模事業者の場合はホスティングサービス契約を行っていることが大半でしょうから契約先の対応次第となってしまいますが、自社サーバ運用を行っている企業であれば今後は『TLS1.3』の導入が望まれるところでしょう。
※ 現在、ホスティングサービス会社は脆弱性のある『TLS1.0/1.1』を順次停止しており(Apple/Google/Microsoft/Mozillaのブラウザは2020年に無効化されます)、多くは『TLS1.2』での対応となっています。また、『SSL1.0/2.0/3.0』は仕様上の脆弱性により数年前から使用されていません。