『未払金』と『未払費用』、『未だ支払っていない』という意味ではどちらも同じであるものの、今一つ違いがわからなかったりしませんか?

皆さん、こんにちは。
業務改善を行うIT・業務コンサルタント、高橋です。
さて、冒頭で書いた『未払金』と『未払費用』、ちゃんと違いはわかりますか?
これ、以下のように使い分けます。
未払金と未払費用の使い分けは?
『未払金』と『未払費用』、考え方としては『継続的な費用発生』に関しては『未払費用』という感じになります。
例えば、『給料』や『社会保険料』、『利息』、『通信費』、『リース料』などは『未払費用』となり、『備品購入』や『委託制作費』などは『未払金』という使い分け方をします。
また、『企業会計原則』上は以下のようになっています。
未払費用は、一定の契約に従い、継続して役務の提供を受ける場合、すでに提供された役務に対していまだその対価の支払が終らないものをいう。
従って、このような役務に対する対価は、時間の経過に伴いすでに当期の費用として発生しているものであるから、これを当期の損益計算に計上するとともに貸借対照表の負債の部に計上しなければならない。
また、未払費用は、かかる役務提供契約以外の契約等による未払金とは区別しなければならない。
しかし、中小・零細企業、小規模事業者の場合には気にしなくても良いレベルの話しです。
つまり、仮に間違った使い方をしていたとしても問題はありません。
実はこれ、税理士に記帳してもらっていても細かくやられていないこともあります。
(あまりメリットがないから。)
例えば、『クレジットカード』での支払いにおいてインターネット回線費用や携帯電話代などの『未払費用』とガソリン代や消耗品購入などの『未払金』を請求ごとには分けて計上せず、決算時にだけ『未払金』と『未払費用』を分けるといった感じでやられていたりもします。
ご参考までに。