以前からお話ししているウェブの常時SSL化に関しては、まだまだ全体に浸透しきるには時間がかかります。
ということは、httpsではない通常のhttpサイトであった場合には暗号化されない状態でブラウジングを行うことになります。
皆さん、こんにちは。
業務改善を行う業務コンサルタント、高橋です。
先日の記事『Yahoo!JAPANも常時SSL化へ』にも書かせていただいた通り着実に常時SSL化は進んではいるのですが、まだまだ多くのウェブサイトが暗号化されていないhttpのままです。
その場合、安全なブラウジングを行う方法は他にはないのでしょうか?
VPNを活用する
方法の1つとして、VPN(Virtual Private Network/仮想プライベートネットワーク)というものを使ってウェブにアクセスする方法があります。
これは、簡単に言えば公衆回線を経由して構築された仮想的な組織内ネットワークで、そこでの通信は全て暗号化された状態でやりとりされるものです。
昔からよくあるケースとして、企業が拠点間の接続を行うことに使われたりしていました。
しかし、昨今モバイル端末の普及やWi-Fiスポットの無料接続サービスなどのインフラ整備も整い、街中で簡単にWi-Fi接続が可能な時代になった反面、何のセキュリティもかかっていないWi-Fiスポットにアクセスすることで通信を傍受されたりするケースが増加しています。
そのため、自衛手段としてVPNアクセスを使い、それによる保護機能によって安全にアクセスすることなどにも使われています。
VPNの使い方
例えば、パソコンやスマートフォンにて簡単にVPNでのブラウジングを行う場合、Google Chrome ブラウザの拡張アプリや、スマートフォンのアプリケーションストアなどからVPNアプリを端末に追加します。
それらの多くは、メールアドレスとパスワードをエントリーするだけで使えるようになります。
ただし、アジア系のアプリケーションも出回ったりしていますので、選択する際は注意が必要です。
参考までに、現在私が試しているのはOperaソフトウェアがリリースしている『SurfEasy VPN』というもので、Windows・Mac OS X・iPhone・Androidと、大半のものにサービスを提供しています。
無料で使いたい場合は容量に制限があり、制限なく使いたい場合は5デバイスで年間6,000円、モバイル向け1デバイスは年間3,600円で使えます(月払いは若干割高になります。)。
外出先でのモバイル通信は注意が必要ですから、一度無料の範囲内で試して検討されるのも良いかと思います。